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「透明ガエル」を大量に「作製」することに成功

「透明ガエル」を大量に作製することに成功

解剖せずに体内を観察できるため、医療研究の実験動物に利用できる「透明ガエル」を、広島大理学研究科の住田正幸教授らが作製し、大量に生み出すことに成功した。
「透明ガエル」は皮膚の色素がほとんどなく、内臓や骨まで透けて見えるカエルでこれまでに「透明メダカ」や「透明金魚」はあるが、両生類では初めてだそうだ。

ニホンアカガエルは通常は褐色だが、まれに存在する黒の色素や光沢成分を持たないニホンアカガエルの突然変異体2匹を野外から探した。
6世代にわたり人工交配を重ね、その結果、皮膚の色が薄い「透明ガエル」を誕生させた。
今年に入り、効率的に生み出すことにも成功し、現在は約200匹まで増えた。

「透明ガエル」を大量に作製することに成功

卵やオタマジャクシも透明に近く、内臓の成長や変化、病気の進行などを長期間生きたまま観察できる。
このため、複数の研究機関が入手を要望しており、同大学が提供準備を進めている。

「透明ガエル」を大量に作製することに成功
透明というユニークな外観から、ペットとして販売を希望する企業からの申し出もあり、一般向けの提供についても検討中だ。
遺伝子組み換えで作製しておらず、品種改良した金魚などと同様、ペットとして飼うことに問題はない。
仮に逃げ出して通常のカエルと交配しても、“透明”の特徴は劣性遺伝のため、次世代以降に表れることはないという。

現在の透明ガエルは、腹はほぼ透明だが、背中は黄色の色素が多く残っているために透明度が少し低く、住田教授は「黄色の色素がない個体をかけ合わせ、さらに透明度を高めたい」と話している。

多様化機構研究部門 住田研究室

Published inテクノロジー生物

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